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文春新書『英語学習の極意』著者サイト

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36 観た・読んだメモ

令和3年9月6日から12月20日の実況です。項目ごとに、日付を遡る形で記載しています。
ひとつ前の 令和3年4月26日~9月5日 の実況はこちら。
ひとつ後の 令和3年12月21日~令和4年4月30日 の実況はこちら。


観 た:

令031219 Spiral Xmas Market 2021: Only one -Thanks for- @ スパイラルガーデン

令031219 齋藤なずな初期傑作短篇集 ダリア 発売記念原画展 @ ビリケンギャラリー

令031219 重要文化財指定記念特別展 「鈴木其一・夏秋渓流図屏風」 Suzuki Kiitsu's "Mountain Streams in Summer and Autumn" @ 根津美術館

令031219 井上 治 ”forme ―光と影の中のフォルム―” @ Gallery Face to Face

令031118 「続」 サウンドアートと公開制作 石居由望・安藤卓児・大倉なな・田邊恵利子 @ ゲンロン五反田アトリエ

令031216 あーぶくたった、にいたった Bubbling and Boiling @ 新国立劇場 小劇場

令031216 Collectors' Collective vol. 5 (コレクター:石川賢司、ゆとりーマン、gutsurohi)(作家: 星山耕太郎、三瓶玲奈ほか) @ biscuit gallery

令031216 TOVE トーベ @ Bunkamura ル・シネマ

令031214 泥人魚 @ シアターコクーン

令031214 井上 直(なお) @ art space kimura ASK?

令031214 木村 瞳 展「ある景色」 @ ASK? (P)

令031214 石橋財団コレクション選 「印象派 ― 画家たちの友情物語」 「特集コーナー展示 挿絵本にみる20世紀フランスとワイン」 @ アーティゾン美術館 5F

令031214 ジャム・セッション 石橋財団コレクション×森村泰昌 M's Gift of the Sea: Auto-Mythology M式「海の幸」森村泰昌ワタシガタリの神話 @ アーティゾン美術館 6F

令031214 Teruhisa Kitahara 鉄道コレクション @ 京橋エドグラン B1 タウンミュージアム

令031214 GUNDA/グンダ @ ヒューマントラストシネマ渋谷

令031213 木村太陽 "55 Bethune Street, NYC" Video work 2014-2021 @ ギャルリー東京ユマニテ bis

令031211 楠田雄大 個展 坊主 @ DOGO(墨田区文花一丁目)

令031211 ソフトビニールの怪獣展 2021 / Softvinyl Kaiju Exhibition 2021 @ Megumi Ogita Gallery

令031211 蒼野甘夏 日本画展「夢とあこがれと強さ」 @ Gallery Mumon

令031211 奥村土牛 ―山崎種二が愛した日本画の巨匠 第2弾― @ 山種美術館

令031211 ZOKU 安藤卓児・大倉なな・田邊恵利子 @ ゲンロン五反田アトリエ

令031211 下平知明(しもひら・ともあき)展 (大理石の餅や餅泥棒) @ ギャルリー東京ユマニテ bis

令031210 田島昭宇 冬暮れの金星 画業35周年記念展 <Side: B> @ ヴァニラ画廊

令031210 橋田直人展 「我々の現在地」 @ 十一月画廊

令031210 第15回 shiseido art egg: Hedgehogs ハリネズミたち 中島(なかしま)伽耶子 @ Shiseido Gallery

令031210 Yes, Kawaii is Art in 神田明神 Sebastian Masuda 増田セバスチャン (Colorful Rebellion -Seventh Nightmare-) @ 神田明神祭務所地下参集所

令031209 After Dark 森本啓太 @ Kotaro Nukaga (Terrada Art Complex I)

令031209 戸泉恵徳 "Silent Glitter" @ gallery UG Tennoz

令031209 Tenmei Kanoh | 加納典明 FUCK @ Yukiko Mizutani (Terrada Art Complex II)

令031209 Connect #2 @ MAKI (Terrada Art Complex II)

令031208 「椿絵」 あいおいニッセイ同和損保コレクション名品選 ―逆境をのり越える― @ Unpel Gallery

令031208 呉 亜沙 個展 私とあなたの間にあるもの @ 不忍画廊

令031206 山内幾郎展 「断片の、一時的な、再構成」 @ Gallery Q

令031205 Standing Ovation / 四肢の向かう先 @ ホテルニューアカオ(熱海)

令031202 千葉市制100周年記念 福田美蘭展 千葉市美コレクション遊覧 @ 千葉市美術館

令031201 久野彩子 reconstruction @ 日本橋高島屋 美術画廊X

令031130 ナイロン100℃ 47th Session 「イモンドの勝負」 @ 本多劇場

令031130 Pierre-Elie de Pibrac : "Catharsis" @ The Club(銀座蔦屋書店内)

令031130 森洋史個展 ”Morygon Kewpie” @ 銀座蔦屋書店内 Ginza Atrium

令031129 多田さやか個展 Let's Get Lost @ 亀戸アートセンター

令031127 ソラリスの著者 Autor Solaris @ 東京都写真美術館ホール

令031127 真柴 毅 展 @ アートスペース羅針盤

令031127 伊津野雄二 展 @ Gallery Tsubaki

令031127 木下雅雄 展 「相と遊びの関係」 @ Gallery Tsubaki 2

令031126 叔母との旅 @ 池袋・サンシャイン劇場

令031125 ザ・ドクター @ PARCO 劇場

令031125 語りの複数性 Ways of Telling (小島美羽、小林沙織 ほか) @ 東京都渋谷公園通りギャラリー

令031125 安元亮祐個展 YASUMOTO 2021: Little great new works/Early works  ―敬愛する2人(松永伍一・池田満寿夫)と共に… @ 不忍画廊

令031125 見逃しセレクション展 @ ギャラリー・フェイス トゥ フェイス

令031123 Prix Pictet 東京展 "fire" @ 東京都写真美術館B1F

令031123 松江泰治 マキエタCC @ 東京都写真美術館2F

令031123 記憶は地に沁み、風を越え (日本の新進作家 vol. 18) @ 東京都写真美術館3F

令031123 Andrzej Wajda: Moje inspiracje @ 東京都写真美術館ホール

令031123 キェシロフスキ短篇4作品 Z punktu widzenia nocnego portiera / Siedem kobiet w różnym wieku / Gadające głowy / Gadające głowy 2021 @ 東京都写真美術館ホール

令031123 ふたりのベロニカ Podwójne życie Weroniki @ 東京都写真美術館ホール

令031122 森ゆだね個展 爽楽天女 @ かわうそ画廊

令031122 星山耕太郎 Psychological Collage III: NAKED Part 2 @ roid works gallery

令031120 笹本玲奈2021年度ファンクラブイベント @ ネット開催

令031119 小川香織展 Utopia @ ギャラリーもりもと

令031119 白石綾子展 @ Gallery Q

令031119 川嶋陽介展 ―月齢― @ 新生堂

令031119 高嶋英男個展 一万年も一日も @ ビリケンギャラリー

令031118 イロアセル @ 新国立劇場 小劇場

令031118 和田 誠 展 @ オペラシティアートギャラリー

令031118 第44回 鉄道ファン/キヤノン フォトコンテスト入賞・佳作作品展 @ Canon Gallery

令031116 矢柳 剛 個展 50年代から新作まで @ N Art

令031112 Hebru Brantley @ Megumi Ogita Gallery

令031112 天明屋 尚 個展 "Japanese character" @ Gallery MUMON

令031111 "House to Home" 金仁淑 Kim Insook / 「筆談会 これより先、無言」住吉山実里 @ トーキョーアーツアンドスペース本郷

令031111 第8回 日展 @ 国立新美術館 企画展示室

令031111 庵野秀明展 @ 国立新美術館 企画展示室1E

令031109 ラ・パパンパン @ Bunkamura シアター・コクーン

令031109 Graphic Art exhibition クリエイティブ表現の現在 @ Recto Verso Gallery

令031109 「小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌」展 @ 東京ステーションギャラリー

令031107 星山耕太郎 Psychological Collage III: NAKED Part 1 @ roid works gallery

令031103 個展「山城有未(あみ) @ 靖山画廊

令031103 舞台 擾乱 ~陽いづる雪月花編~ The Princess of Snow and Blood @ 明治座

令031102 生誕120年 円谷英二展 @ 国立映画アーカイブ展示室

令031102 イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 ― モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン ||(レッサー・ユリィがよかった!) @ 三菱一号館美術館

令031102 由宇子の天秤 @ TOHOシネマズシャンテ

令031030 高木優希・古川諒子・馬嘉豪(Artdyne)/澄 毅(すみ・たけし)・稲田早紀(Nii Fine Arts) @ Artdyne+Nii Fine Arts, 3331 Arts Chiyoda

令031030 3331 Art Fair 2021 @ 3331 Arts Chiyoda

令031030 池田美穂展 Heartbeats ―響け、世界。― @ Gallery Hana 下北沢
(木版画 "HIKARI" を \29,000 で購入)

令031029 雫石知之(ともゆき)展 「お願いします、どうか許して、どうぞ、ゆるさないでください」 @ 東劇
(ドローイング「祈りではなく、乞うばかり」を \16,500 で購入)

令031027 An American In Paris (Broadway Live, 2017) @ 東劇

令031027 森ゆい展 Dawning @ Gallery b. Tokyo

令031026 ドライブ・マイ・カー @ TOHO シネマズシャンテ

令031026 美島菊名 "Incomplete" 私達は、不完全で、未完成だ。 @ アート★アイガ

令031026 LY 個展 ”Luv Stories” @ 銀座蔦屋書店内 中央イベントスペース

令031026 ―新鋭作家展― GINZA tランキール Tranquille! (24人展) @ Artglorieux Gallery

令031026 On The Road 九州産業大学大学院 藝術研究科 写真・映像領域 作品展 @ Sony Imaging Gallery 銀座

令031026 雑本 雑区 雑居房 第7回 後藤洋明コレクション展 ~私の「気まぐれ絵画感」~ @ 枝香庵 Flat

令031026 人と仕事 @ ヒューマントラストシネマ有楽町

令031023 開館30周年記念 物語る 遠藤彰子展 @ 平塚市美術館

令031019 開館30周年記念 The Gift
寄贈を受けた作品選+新収蔵品展
 @ 平塚市美術館

令031021 吉田隆介作品展「再生」コラージュ @ Galerie Floraison

令031021 西村藍個展 ―私を許さない光― @ ギャルリー東京ユマニテ bis

令031021 ヘラルボニー Heralbony/ゼロからはじまる @ Brillia Art Gallery

令031021 Taipei VR Tokyo 2021 @ Gallery Tsubaki

令031021 美術品入札会 廻 ―Meguru― @ 加島美術

令031020 BABEL AGAIN Tartaros Japan Solo Exhibition @ 当代東京(Terrada Art Complex II 2F)

令031020 大西高志 「凛とした世界」 @ gallery UG Tennoz(Terrada Art Complex II 2F)

令031020 LIFE ayaka nakamura × TAISUKE KONDOUH @ MU Gallery(Terrada Art Complex II 2F)

令031020 The Practice of Alchemy: Daisuke Ida, Rie Shinno, Taishi Nishi @ Tokyo International Gallery(Terrada Art Complex II 3F)

令031020 Into the Metaverse:NFT Exhibition (Teiji Hayama, Takahiro Komuro) @ The Anzai Gallery(Terrada Art Complex II 3F)

令031020 Mr Doodle: 50 Drawings @ The Anzai Gallery(Terrada Art Complex II 3F)

令031020 Okabayashi Collection: 1 安藤忠雄描く 2 都市と私のあいだ 3 Self-History @ WHAT MUSEUM

令031020 バンクシーって誰?展 Who Is Banksy?  @ 寺田倉庫 G1ビル

令031020 What Cafe × Delta Exhibition: EXPANSION @ WHAT CAFE

令031020 Gucci Garden Archetypes展 アレッサンドロ・ミケーレのビジョンを探検する没入型エキシビション @ 天王洲アイル B & C Hall・E Hall

令031020 北川健次展 迷宮譚 ― 幻のブロメ通り14番地・Paris Kenji Kitagawa Recent Works: The Stories of a Labyrinth - an imaginary place, 14 Bromme Street・Paris @ 日本橋高島屋美術画廊X
(オブジェ「Montparnasse の郷愁の玩具 ― Paris」を \253,000 で購入)

令031020 Gucci Garden Archetypes展 アレッサンドロ・ミケーレのビジョンを探検する没入型エキシビション @ 天王洲アイル B & C Hall・E Hall

令031019 開館30周年記念 物語る 遠藤彰子展 @ 平塚市美術館

令031020 生誕110年 香月泰男展 @ 神奈川県立近代美術館 葉山館

令031017 企画展 顔は宇宙だ。 @ 岡本太郎記念館

令031017 はじめての古美術鑑賞 ―人をえがく― Introduction to Traditional Art: People in Painting @ 根津美術館

令031017 ミュージアムコレクションII それぞれのふたり 大沢昌助と建畠覚造 @ 世田谷美術館 2F

令031017 塔本シスコ展 シスコ・パラダイス かかずにはいられない! 人生絵日記 Tomoto Shisuko's Paradise: I Can't Help But Paint - A Picture Diary of My Life @ 世田谷美術館 1F

令031014 National Theatre Live 2021: Twelfth Night @ TOHOシネマズ日本橋

令031014 大島利佳個展 宵より灯る @ Artglorieux Gallery

令031014 Mikako Arai 展 @ 和田画廊

令031014 Guy Bourdin: The Absurd and The Sublime @ Chanel

令031014 Cauvine Fujisaki 藤崎孝敏 個展 @ 藤屋画廊

令031014 精筆の画家11 @ 青木画廊

令031014 浜の朝日の噓つきども @ シネスイッチ銀座

令031013 DIVOC-12 @ TOHO シネマズシャンテ

令031012 WAVE TOKYO 2021(古塔つみ、島田 萌、吉村宗浩、七戸 優(しちのべ・まさる)、野々上聡人、しりあがり寿、VJ Technova, 手島 領、中原昌也、田名網敬一、dbstr, snAwk, 本田 誠 ほか多数) @ アーツ千代田3331

令031011 Rising Stars 展:岡田佑里奈、神農理恵、スピリアールト・クララ、山田康平 @ 銀座蔦屋書店アトリウム

令031011 天晴(アッパレ)アートパレードさとう陽子 ―じげん― @ s+arts

令031009 さとう陽子 ―じげん― @ s+arts

令031009 開館60周年記念展 刀剣 もののふの心 @ サントリー美術館

令031009 横尾忠則:The Artists @ 21_21 Design Sight ギャラリー3

令031007 みんなのポートレイト展2021 @ T.I.P. 72Gallery

令031007 蜷川実花展 ―虚構と現実の間に― @ 上野の森美術館

令031006 菅野由美子展 @ ギャルリー東京ユマニテ

令031005 イン・ザ・ハイツ @ ヒューマントラストシネマ渋谷

令031001 「トスカ」 ウィーン国立歌劇場 2020 in cinema @ 東劇

令030930 Pipilotti Rist ピピロッティ・リスト Your Eye Is My Island あなたの眼はわたしの島 @ 水戸藝術館現代美術ギャラリー

令030926 90's Silkscreen Rock Poster by T.A.Z. @ ビリケンギャラリー

令030924 ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス @ Bunkamura ザ・ミュージアム

令030924 ムサシ @ シアターコクーン

令030924 KAWS TOKYO FIRST Sponsored by DUO @ 森アーツセンターギャラリー

令030922 杉山 佳 日本画特集 @ 銀座三越ギャラリー

令030922 佐久間俊忍(としのぶ)個展 @ 和田画廊

令030921 こまつ座 第139回公演 雨 @ 世田谷パブリックシアター

令030920 小谷くるみ個展 S・Sense @ 西武渋谷店B館8階 美術画廊・オルタナティブスペース

令030920 アール・ブリュット2021特別展 アンフレームド 創造は無限を羽ばたいてゆく @ 東京都渋谷公園通りギャラリー

令030920 長野順子銅版画展 空想紀行 @ Gallery Hana Shimokitazawa
(銅版画「会いにゆく」を \39,400 で購入)

令030920 イラストレーター安西水丸展 @ 世田谷文学館Gallery Tsubaki

令030917 中村 萌 展 inside us @ Gallery Tsubaki

令030916 Walls & Bridges 壁は橋になる: 世界にふれる、世界を生きる Touching the World, Living the World | Jonas Mekas, 増山たづ子, Zbynek Sekal, Silvia Minio-Paluello Yasuda(保田), 東(ひがし)勝吉 @ 東京都美術館 ギャラリーA・B・C

令030916 東京2020オリンピック・パラリンピック開催記念 特別企画「スポーツ NIPPON」 @ 東京国立博物館・平成館企画展示室

令030916 春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46 @ 東京国立博物館・表慶館

令030914 安部公房・作 友達 【有村架純が「次女」役】  @ 新国立劇場 小劇場

令030914 夏の風景 寺田コレクションの日本画 Summerscape: Nihonga from the Terada Collection | Project N 衣川明子 @ 東京オペラシティ アートギャラリー

令030914 加藤 翼 縄張りと島 Tsubasa Kato: Turf and Perimeter @ 東京オペラシティ アートギャラリー

令030914 山城知佳子 リフレーミング Yamashiro Chikako: Reframing the land/mind/bodyscape @ 東京都写真美術館 B1F

令030914 宮崎 学 イマドキの野生動物 Miyazaki Manabu: Wild Animals Now @ 東京都写真美術館 2F

令030914 リバーシブルな未来 日本・オーストラリアの現代写真 Reversible Destiny: Australian and Japanese contemporary photography @ 東京都写真美術館 3F

令030913 齋藤ワヤン恵衣美 展 "roots" @ Gallery b. Tokyo

令030913 岡本敦生展 Okamoto Atsuo "Caldera" @ ギャルリー東京ユマニテ

令030913 飯島祐奈 「石でキリトル」 @ ギャルリー東京ユマニテ bis

令030913 野坂徹夫展 @ ギャラリーゴトウ

令030913 中村萌 「our whereabouts ー私たちの行方」 @ Pola Museum Annex

令030913 成田淑恵 展 <生命の讃歌> @ Gallery Q

令030912 島田忠幸 展[ライオンは寝ている] @ Gallery Kingyo

令030912 内藤瑶子個展 ブラブラ・リバティン Burabura Libertine @ roid works gallery

令030911 もんちほし個展「きみの中へ」 @ The Artcomplex Center of Tokyo / Room 4

令030911 大槻香奈個展『かぜとかゆ(風邪と粥)』 @ The Artcomplex Center of Tokyo / Room 1

令030910 The Show Must Go On ~ショーマストゴーオン~(原題 Room Service) @ 本多劇場

令030909 近松心中物語 【笹本玲奈が遊女菊川役】 @ KAAT 神奈川藝術劇場(ホール)

令030909 黒木重雄 展 @ 画廊 楽I

令030909 東京藝術大学 日本画第一研究室 研究発表展(一研展) @ 東京藝術大学大学美術館 陳列館

令030909 再演 ― 指示(インストラクション)とその手順(プロトコル) @ 東京藝術大学大学美術館 本館展示室2

令030909 藝大コレクション展2021 II期 東京美術学校の図案 ― 大戦前の卒業制作を中心に @ 東京藝術大学大学美術館 本館展示室1

令030909 特別企画「イスラーム王朝とムスリムの世界」 @ 東京国立博物館 東洋館12・13室

令030909 特別展「国宝 聖林寺十一面観音 ― 三輪山信仰のみほとけ」 @ 東京国立博物館 本館特別5室

令030908 gift 2021 一期一絵ノ夏 (鈴木敦子、馬籠伸郎 ほか) @ 不忍画廊



読 ん だ:

令031219 みんなの現代アート 大衆に媚を売る方法、あるいはアートがアートであるために     (フィルムアート社、令和3年刊)   Grayson Perry 著、ミヤギフトシ 訳
(アートと非アートの境界線について、かくも実感をこめて論じた本ははじめて。|≪アートの世界は人びとからの疑問を常に必要としている。≫≪今や何でもアートになりうる。1960年代中頃から70年代初期にかけて、ほぼすべてのことが一度は試され、あるいは提案された。≫ ≪もうアヴァンギャルドは存在しない。≫ ≪現代アート作家は何をしてると思う?」「何かに気づいてる」。アーティストの役割を表す、なんて簡潔で明快な定義だろう。わたしの仕事は、他の人が気づかない、その何かに気づくことなのだ。≫ ≪アーティストの仕事は、新しいクリシェをつくり出すこと。≫ ≪美術史とは伝言ゲームのグローバル版のようなものだ。その魅力や面白さは、人びとが聞き違えることにあり、それは創造性をもち続けるためのとても重要な過程だ。≫≪技術を学ぶ喜びもある。それを学んだ途端にあなたはそれを介して思考するようになる。想像の可能性が広がる。≫ ≪素晴らしいアーティストは、彼ら自身の声を見つけるまでにかなりの時間を要している。≫|Robert M. Pirsig, Zen and the Art of Motorcycle Maintenance によれば、アイディアとは藪から飛び出してくるふさふさの小動物。最初に出てきた1匹には優しく接しなければならない。)

令031216 こころの処方箋    (新潮社、平成4年刊)   河合隼雄 著
(心の中の勝負はたとえば2対0の白と黒ではなく、51対49で2つの真逆の要素を持っていたりして、だから風見鶏のようにくるりと真逆に振れたりする。|ここぞというときに100点をとっておけば、それ以外は60点でいい。平均点が高くても、ここぞというとき100点が取れないとダメ。|米国では激しく相手を攻撃するが相手の言い分も十分に聞こうとする態度がある。それに対し、日本的マジメはマジメの側が正しいと決まり切っていて、悪いほうはただ謝るしかない。マジメな人は住んでいる世界を狭く限定し、そのなかでマジメにやっているので、相手の世界にまで心を開いて対話する余裕がない。|本当に離れるためには、一度どっぷりつかることが必要。これは人間関係にかぎらず、趣味なども一度どっぷりつかると適当な距離をとれるようになる。|日本的民主主義の議論では多くの発言者が細部にわたって疑問を提示するが「争点」は不明確で「対案」をもっていないことが多い。)

令031215 不安に克つ思考 賢人たちの処方箋     (講談社現代新書、令和3年刊)   Courrier Japon 編
(常連の西洋人と一味ちがう Kazuo Ishiguro と Chloe Zhao が新鮮。Daniel Kahneman の新著 Noise 読みたい。Vavlav Smil の『エネルギーの人類史』。気候変動を食い止めるには我々の生活水準を意識的・意図的に低下させるしかない。再エネ開発のみでなく、節減の無数の積み上げ。米国のいまの平均的住居面積はなんと230平米。|ピケティ曰く、本来なら再分配のための税制や社会制度を整えてからモノ・カネが自由に動く欧州を作るべきだったのに、そうしなかったので社会格差が広がった。|1958年に英国で出版された Michael Young のディストピア小説『メリトクラシーの法則』。|Shoshana Zuboff 曰く、IT社会とは、民衆ひとりひといの経験そのものを狙って採掘を行い、民衆ひとりひとりの行動予測が人間の先物市場として取引される社会。|Dani Rodrik 曰く、技術の変化やグローバル化により良質な仕事が慢性的に不足し、良質の雇用が消滅した。)

令031215 あやうく一生懸命生きるところだった     (ダイヤモンド社、令和2年刊)   Ha Wan 著、岡崎暢子 訳
(必要なのは努力よりも勇気:無謀でもチャレンジできる勇気、適切な時期にあきらめる勇気。「力む」とは柔軟でないこと、恐れをもつこと。人生は正解のないなぞなぞ:なぞなぞは楽しむことが目的なのに、死に物狂いで答え探しに挑み、問題を解く楽しさを忘れている。|ダメ人間であることを認めると、小さなことにも感謝でき、仕事や人生に大きな意味を見出そうとせず、かえってポジティブな人間になれる。|人は何かを失くしてからはじめてその価値に気づく。)

令031212 ビジネス・エコノミクス 第2版     (日本経済新聞出版、令和3年刊、第1版は平成16年刊)   伊藤元重 著
(伊藤先生の面目躍如。社会構造学だ。Netflix が垂直統合型のビジネスモデル、なるほど。「生物学的ゲーム」モデルで最強は、通常は友好的だが、攻撃的な相手には攻撃的になれる生物。Tit-for-tat だ。最低価格保証を打ち出すことで業界全体として価格競争防止が行われる。優良企業の成功継続は、真面目で協調性があり慎重な人材が求められるが、イノベーションを起こすのは weird な人間。Weird な人の起業を大企業が買い取っていくというのがパターンとして米国では定着している。|Hayek, The Road to Serfdom. Dan Ariely, Predictably Irrational. Thaler & Sunstein, Nudge. Paco Underhill, Why We Buy: The Science of Shopping Levitt & Dubner, Freakonomics. ditto, Think Like a Freak.

令031207 ザリガニの鳴くところ     (早川書房、令和2年刊)   Delia Owens 著、友廣 純 訳
(この本に出会えたことを感謝する。Kya は潤ちゃんのような女性だ。ふわりと立ち上がる人物と、いつくしみ深くも残酷な自然の描写を貫くリアリティ。そして納得の結末。Where the Crawdads Sing を次は英語で読もう。)

令031203 こじらせ美術館     (集英社、令和3年刊)   ナカムラクニオ 著
(Rene Magritte 作品の山高帽男がなんと彼の毒親だったとは! ぼくも悪魔のような父親の記憶にとみに悩まされているが。)

令031128 失われた20世紀 <上>    (NTT出版、平成23年刊)   Tony Judt 著、河野真太郎ほか 訳
Reappraisals: Reflections on the forgotten twentieth century 上巻は歯が立たない評伝が多く、全10章のうち読みこなせたのはヨハネ・パウロ2世の章とエドワード・サイードの章のみ。ポーランド人教皇には先進性と後進性が同居し、教皇として初めてシナゴーグを訪問し信仰の多様を認めるいっぽう、避妊・中絶の問題ではじつに頑なだった。E・サイードはイ・パ2国家併存を1980年に打ち出し、アラブ側に立つ知識人として先駆けとなりそして罵倒された。しかしヨルダン川西岸地区とガザのみで成り立つ国家の統治に手を出そうとするのはマフィアもどき以外なかろう状況下、イスラエル人とパレスチナ人のための単一の世俗的国家を唱道し始め、さらに、パレスチナ陣営が米国の公衆に向かってまじめに自己主張することの重要性を説いた。)

令031123 新しい世界 世界の賢人16人が語る未来    (講談社現代新書、令和3年刊)   クーリエ・ジャポン編
(いちばんまともなのが Michael Sandel 氏。民主党・共和党の二極分化の腑分けが正確。民主党が能力主義を掲げたために社会の下層をすくいあげられないエリート政党と化してしまい、社会の下層を共和党がすくいあげることとなり、共和党と民主党の支持階層が入れ替わってしまったというもの。Thomas Piketty は新著『資本とイデオロギー』のエッセンスを披歴。25歳になったら誰もが一律に12万ユーロの資本を支給されるという仕組みを想定する。Joseph Stiglitz は、米国の医療費が対GDP比で断トツの18%を支出しているが、そのかなりが製薬会社と保険会社のものになっていると指摘。)

令031122 英語舌のつくり方 じつはネイティブはこう発音していた!    (研究社、平成17年刊)   野中 泉 著
(英語の個々の音素の発音から音のつなげ方・省き方まで満遍なく書かれた良書。添付CDは聴かなかった。)

令031121 シンプルな英語    (講談社現代新書、令和3年刊)   中山裕木子 著
(新書版の「英語学習法」ものとしてベスト。はったりもなく、良心的。ぼくが本を書くときは、読者がこの本を読んでいることを前提に書きたい。)

令031117 情事の終り    (新潮文庫、平成26年刊)   Graham Greene 著、上岡伸雄 訳
The End of the Affair 愛は憎しみの存在があることによって確かなものとして確認される、というメッセージ。みごとな構造に構築された小説の逸品。和訳もストレートで臭みなし。)

令031108 誤訳の構造    (金子書房、令和3年刊、原著 平成15年刊)   中原道喜 著
(中原先生の「誤訳」を斬る三部作を読了させていただいた。つくづく名著、たいへんな労作なり。|学ぶこと多し。give his head command は command が無冠詞なので「自らの理性に主導権を与える」。副詞の「文修飾」と「語修飾」の別。boarding school は「上流階級向けの寄宿学校」だが board school は「school board(学務委員会)が運営する一般公立学校」。There isn't the LEAST danger.(危険は少しもない)ー There is NOT the least danger. (少なからぬ危険がある)。Out of doors, I am never less alone than when alone.(戸外では、独りでいるとき最も孤独を感じずに済む)。No young person on earth is so excellent in all respects as to need no uncritical love.(無批判的=盲目の=愛を必要としないほど全ての点で優れている若者はこの世に存在しない)。You should be on your knees.(ひざまずいて神に感謝すべきところだ)。Many stood without.(多くのひとが外に立っていた)。Nothing succeeds like success.(成功ほど次から次へと続くものはない)。It is the test of great literature that it should be found to have endured.(長い生命を保ってきたということが、偉大な文学であることを示す試金石となる)。)

令031103 英語の帝国 ある島国の言語の1500年史   (講談社選書メチエ、平成28年刊)   平田雅博 著
(本書にイギリス・英国はなく、Britain はブリテンと表現される。卓見。いわゆるスコットランド語には2つの含意あり。古英語と兄弟分のスコッツ語と、ケルト語族のスコットランド・ゲール語と。ウェールズ語はイングランド国教会の布教のための言語として活用されることで生き残った。アイルランド・ゲール語が生き残れたのは、アイルランド社会の上層に位置したノルマン人が英語を支持せず土地のことばに同化したから。アイルランド語が EU 公用語に追加されたのは新しく、2007年のこと。スワヒリ語の起源は、アラブ奴隷商人とアフリカ人奴隷の共通語として。|森有礼のいわゆる「日本語廃止=英語採用」論は後世の即断誤解の由。ちなみに初期1872年時点、当時在米代理公使だった森有礼は William Whitney に問うて、日本国内専用の知的言語としての「簡易英語」の採用を構想するも、Whitney に却下されている。(簡易英語は、綴りや動詞の不規則をなくした、いわば Newspeak のようなもの。鈴木孝雄の愚論である Englic みたいなものだな。)森有礼はその後、洋書を漢字・かなで翻訳しつつ西洋の語彙・知識を日本語に取り込むことを良しとし、文部大臣在任の1886年には英語の教材を英語圏の歴史や社会事例などの西洋文明受信型でなく、東洋や日本の事例を英語で記述した東洋文明発信型の英語教科書を作らせている。)

令031103 Machines Like Me And People Like You    (Jonathan Cape, London 2019)   Ian McEwan 著
(Kazuo Ishiguro の同じ AI もの Klara and the Sun より深いところに切り込んでくる。時間軸を未来に設定するのではなく、ありえたもうひとつの1980年代に設定する手法も斬新。≪... language... is more like a mirror, no, a billion mirrors in a cluster like a fly's eye, reflecting, distorting and constructing our world at different focal lengths.≫ ≪... sorrow and pain are the essence of our existence≫ ≪... consciousness is the highest value.≫ ≪But social life teems with harmless or even helpful untruths. How do we separate them out?≫)

令031103 人形の家    (論創社、令和2年刊)   Henrik Ibsen 著、毛利三彌(みつや)
(あまりに有名なこの戯曲をようやく読んで、大団円のノラのことばの時代思潮を変えるちからに納得し、かつ感動した。自分を振り返らせる作品だった。≪わたしが言ってるのは、お互い真面目になって何でもとことん話し合おうとしたことが一度もなかったということなの。≫ ≪あなたはわたしを愛したことなんかない。好きだといって楽しんでいただけ。≫ ≪あなたはいつもやさしかった。でもこの家は遊び部屋にすぎなかったの。ここでわたしはあなたの奥さん人形になった。結婚前、パパのお人形だったように。≫ これに対して夫・トルヴァルは「遊びの時間は終わりだ、これからは教育の時間にする」と受け応えるズレまくりぶりだ。)

令031101 東京藝大で教わる西洋美術の見かた    (世界文化社、令和3年刊)   佐藤直樹 著
(ルネサンスを切り開いたジョットの偉大さ。ナザレ派とアングル。バウハウスへとつながり、ポストモダンまで体現したが、必ずしも浮かばれなかったヴァン・デ・ヴェルデ。学ぶことの多い本だ。類書でさんざん触れられてきた印象派を素通りしているのも正解。聖史劇(ミュステール)の舞台のさまをそのまま絵画化したジャンルがあることを知り、15世紀の絵画への納得感が深まる。「世界風景」「月暦画」も15~16世紀の絵画を理解する切り口だ。英国の「カワイイ」のルーツである18世紀の「ファンシー・ピクチャー」。)

令031025 Z polskim na co dzień: An Intermediate Polish Course for English Speakers    (Państwowe Wydawnictwo Naukowe, Warszawa 1978)   Maria Grala/Wanda Przywarska 著
(30年以上前になぜか松山・湊町の坊ちゃん書房で入手した本、ようやく読了。再読するつもり。)

令031024 増補 現代美術逸脱史 1945~1985    (ちくま学藝文庫、増補版 令和3年刊、原著 昭和61年刊)   千葉成夫 著
(斜読 || ハイレッド・センターが高松次郎・赤瀬川原平・中西夏之の高赤中の英訳もどきだったなんて、誰も教えてくれなかったな。1955年の「具体」美術協会から1957年の「アンフォルメル」ショック、1959年以降の「反藝術」、そして60年代に「日本概念派」「もの派」への両極化を経て、いったん一通りやり尽しちゃったよね、ということみたい。「もの派」の大枠は、文章化能力にたけていた李禹煥が概念化したが、作家たちの個性が強すぎて、派としての組織化はうまく行われなかった。……と、このように現代アートを派閥でとらえていた時代、派閥で活動しようとした発想そのものに、ぼくは違和感を感じるね。2020年代のいま、現代アートの派閥など語ったら臍が茶を沸かす。けっきょく、派閥でアートを語るところに、救いようのない前時代感がある。)

令031023 2040年の未来予測    (日経BP、令和3年刊)   成毛 眞 著
(通信と医療、その派生物はめちゃくちゃ進化するけれど、国や社会のレベルでは華がなくなるよねって話。≪国を忘れることだ。「あなたの力で国を変えよう」などと間違っても思うなということだ。ちょっと考えてみよう。この10年、国は変わっただろうか。特に何も変わっていない。政治の世界も民間の世界も、飛びぬけて優秀な人材が日夜を問わず働いても、世界的ヒット商品のひとつ生み出せないのが実情だ。いま、これを読んでいるあなたは、国を忘れて、これからの時代をどうやって生き残るのかをまず考えるべきだ。どうすれば幸せな人生を送れるかに全エネルギーを注ぐのをおすすめする。≫ 昔ぼくはこういうシニカルな物言いに反発を感じたけれど、いまは素直にそうだと思う。|日本では社会保険料の徴収漏れが巨額。国税庁と日本年金機構を合併して、諸外国にあるような歳入庁を作ればよいのに、それをしないのは財務省が国税庁という利権を失いたくないからで、だから社会保険料の徴収漏れにメスを入れることなく、やたら消費税を上げようと論ずるのだ、という論はおもしろい。)

令031022 ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ    (ハヤカワ演劇文庫、平成29年刊)   Tom Stoppard 著、小川絵梨子 訳
(期待をはるかに超えた戯曲。上演版がぜひ観たい。|ギル ≪昔、中国のある哲学者が、自分が蝶々になった夢を見た。その時から彼はこう思った。自分は本当は蝶々で、中国の哲学者になった夢を見ているだけなのかもしれない、と。俺は羨ましいよ ―― 二重に安らぎがあって。≫|座長 ≪肩の力を抜いて、出来事にただ反応する。誰もがそうしている。何かある度に自分の立場に疑問を持っていたら、とてもじゃないがやってられない。≫)

令031020 誤訳の常識    (金子書房、令和3年刊、原著 平成24年刊)   中原道喜 著
(所収の英文和訳例から見て、村上春樹も丸谷才一も英語理解の技量に上滑りなところあり。その点、柳瀬尚紀さんはさすが別格だ。|Sonny was a brother and a cop, and a good one. の one が cop の代位だと読めなかった。脱帽! As Europeans go, the English are not intellectual. は「ヨーロッパ人にしては」。脱帽! camp tones は「わざとらしい調子」。脱帽! If this isn't the stupidest thing I ever heard. は「これが最悪でなければ(何が最悪なんだ?)」→「これこそまさに最悪」。脱帽!)

令031018 つながり過ぎた世界の先に    (PHP新書、令和3年刊)   Markus Gabriel 著、大野和基 編、高田亜樹 訳
(ethical に fair なひと。悪質なるナチのハイデガーについてさえ、貢献した点はそれなりに評価する。結果的に正鵠を射る。中国について「文化的に異質なものを研究することが得意で、かつその理解を非倫理的に利用する」。漢民族という概念は「非常に人種差別的で非倫理的」と。トルコの EU 参加を許さなかったことを残念がり、今やアフリカ諸国を EU に加えてはどうかと。これまた倫理的観点から。|ウイルス学者は参考情報を出させるにとどめ、政治決定プロセスに関与させるなと。もっともだ。重要なのは感染者数ではなく、死者数と ICU の病床数だけ。|ドイツの新聞のなかでは地方紙 General-Anzeiger が中立性を維持していて最上なりと。)

令031016 誤訳の典型    (金子書房、令和3年刊、原著 平成22年刊)   中原道喜 著
(名著、ためになった! 弘法の誤りが2ヶ所。103頁 short of them putting actual chains on you は「彼らに本当に鎖をかけられることを除外すれば」ではなく「彼らに本当に鎖をかけられるわけではないのだから」。また、222頁 Yarn cascades from her hands in long panels は「長い筋を引いて母の両手から滝のように毛糸が流れる」ではなくて「毛糸が母の手から長々とした編み物となって垂れる」。著者に指摘の手紙を出そうかと思ったら、すでに平成27年にお亡くなりだった。開成高校に奉職。)

令031014 バレット博士の脳科学教室7 1/2章    (紀伊國屋書店、令和3年刊)   Lisa Feldman Barrett 著、高橋 洋 訳
(生存のための「予測」機能と情報伝達のための「圧縮 compression =ふるいにかける」機能の発達が様々な知的能力につながった。圧縮機能が抽象思考を可能にする。抽象は、脳が音声を結びつけて言葉にし、言葉をつなぎあわせて概念にすることを可能にする。だから人間は言語を学習できる。脳は基本的に白いキャンバス状態の基本設計。環境に最適化しようとすること イコール 脳内ニューロンネットワークの形成。子供のころに貧困がもたらした結果に数十年後になってから対処するより、貧困そのものを根絶するほうが安くあがる。)

令031010 どうかご自愛ください 精神科医が教える「自尊感情」回復レッスン    (ダイヤモンド社、令和3年刊)   Yoon Hong Gyun 著、岡崎暢子 訳
(本当に親しい関係とは、悪い面も認めてこそ成り立つ。|自分自身に謝る。まず謝罪からはじめてみる。|きょうのことにだけフォーカスする=過程に集中する。|「正解」を追い求めすぎると、論理的・理性的な答えだけ選ぶことに慣れ、自分の感情を無視し、他人にも無関心になってしまう。|「感情カード」:残念、虚無、寂しさ、怒り、感謝、くやしさ、悲しみ、哀れ、恥、のようなカードを並べ、いまの自分の感情にもっとも近い感情カードを選ぶ。|「失望」する原因と正反対の行動をとる。すなわち、期待値を低くする、未来を考えすぎない。|『荘子』の「役立たずの木」の話。|執着とサヨナラする呪文「それがどうした!」「間違えたからってなんだ!」「命まで取られるわけじゃない!」|「あのとき、ああすべきじゃなかった」という過去形の公開は自尊感情を害する。「この先、似たようなことがあったら必ずこうしよう!」という未来形の後悔をすること。)

令031007 意識はいつ生まれるのか 脳の謎に挑む統合情報理論    (亜紀書房、平成27年刊)   Marcello Massimini/Giulio Tonini 著、花本知子 訳
(意識を生むのは多数のニューロンが複雑多様・不均質に繋がり統合されているから。その連関統合力こそが意識であり、そのコネクトーム=神経回路図は宇宙的な情報量だ。単にニューロンが多いということであれば、ニューロン800億個の小脳のほうがニューロン200億個の視床-皮質系をしのぐが、小脳はデジタルカメラのセンサーのように切り分けがきく器官なので、意識を生むことはない。|ノンレム睡眠は脳を毎晩覆う単純な波として皮質回路を掃除し、覚醒時の活動で溜まった残滓を取り除いてくれている。)

令031003 半沢直樹 アルルカンと道化師    (講談社、令和2年刊)   池井戸 潤 著
(昨年読んでおけばよかった! 現代アート作家・仁科 譲 の作品群の作成を、あるアーティストに持ち掛けている。テレビドラマで採用されますように。)

令030928 Hothouse    (Penguin Modern Classics, 2008 ; First published 1961)   Brian Aldiss 著
(植物が広範な進化をとげて動物に取って代わり闊歩する超未来。今朝のぼくの夢にも出てきたほどで、アーティストたちへ壮大な視覚藝術の可能性を示唆している。主人公 Gren の言動の粗暴には辟易するが。)

令030923 大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした    (ダイヤモンド社、令和3年刊)   クルベウ(Geul Bae Woo)著、藤田麗子 訳
(いっしょにいるとよくない人から「距離を置け」としきりに書いてあるのが、もともと人との距離が近い韓国人らしい。≪自分が好きなものが何かわからないとしたら、いったい誰の人生を生きているのだろうか。自分のために生きるとは、好きな人生を生きていくために努力することなのだ。≫ ≪自尊心を高めるための実質的な方法は自分が好きなことを探すために時間とお金を有意義に使うことだ。≫ ≪人間の目標は、人生を自分の色に染めながら歩んでいくことだ。≫ ≪読み手が求める文章を書くための本質は、人々が望んでいるものを知るために時間を使うことだ。≫)

令030923 ルワンダ中央銀行総裁日記 増補版    (中公新書、昭和47年刊、平成21年増補)   服部正也 著
(本書を大学生のころ、あるいは商社勤務の前半に、己の「論語」として座右の書としておれば。おそるべき忍耐と叡智と積極性とバランスを兼ね備え、つねに現場のひとであり続けた。|「送別の辞の大部分を占める業績への讃辞に、私には感動はなかった。あたりまえのことをしたからだ。しかし私のルワンダとルワンダ人を理解しようとした努力をルワンダ人が理解してくれたことは、私の大きな喜びであった」「戦に勝つのは兵の強さであり、戦に負けるのは将の弱さである」)

令030923 習近平 父を破滅させた鄧小平への復讐 裏切りと陰謀の中国共産党建党100年秘史   (ビジネス社、令和3年刊)   遠藤 誉 著
(エズラ・ボーゲルが善玉にまつり上げた鄧小平の悪辣を軸とした現代史。BAT について著者は、実体経済から遊離した財が虚空間で膨張しているとみなし、習近平の規制に理解を示す。|以前から、中国共産党軍の空軍は日本軍の遺産ではないかと思っていたが案の定、日本が敗戦すると毛沢東はいち早く日本軍第二航空軍団第四錬成大隊を包囲して武装解除させ、このとき第四錬成大隊は武器や爆撃機およびその製造技術を共産党軍に渡した。所属パイロット20名と機械技師24名、戦闘機製造技術要員72名など200名ほどが中心となり1946年3月1日に「東北民主聯軍航空学校」が誕生し、共産党軍空軍の基礎を作っている。|『チャーツ』は2014年に台湾で中国語版が出版され、米国で英語版が出、令和2年には香港の映画監督から映画化の申し出があった由。)

令030921 直感と論理をつなぐ思考法    (ダイヤモンド社、平成31年刊)   佐宗邦威(さそう・くにたけ)
(直感の別名は「妄想」=「ビジョン」。妄想を明確にすることで、「情報が欠けている」と認知し(情報ギャップの認識)、それにより「何かを知りたい」という好奇心が発動する。|パワポや FB の「シンプルでわかりやすい」蛸壷は、視野を狭め、他人と同じことしか考えられなくする。むしろ複雑なものを複雑なまま吸収して自分の理解をつくる。言葉に落とし込む「言語化」は、感知した内容のほとんどを削ぎ落としてしまうので、これは最後のステップに残しておく。)

令030913 ピカソは本当に偉いのか?    (新潮新書、平成24年刊)   西岡文彦 著
(ピカソは自分の上手さへのいら立ちから来る破壊のスパイラル。不機嫌な人ほど、容易に周囲の人々を翻弄し支配する。|フランス革命後、王室コレクションの鑑賞の仕方を学びたい市民階級向けに近代美術批評は活字文化のなかで大いに需要があり、ゾラやボードレールはまず美術批評で生活の安定を得たうえで小説や詩作に取り掛かった。|印象派は筆触を強調することえ絵画を写実から解放し、後期印象派は筆触を各人が独自に工夫することで個性の表明としての様式を確立。この様式が、イズムすなわち藝術的な主義主張として語られ画壇をにぎわせる。絵画の主眼が「意味」の伝達から形状と色彩という「造形」の表現へと移行。つまりは画家の絵画論を発表するための絵画、絵画が絵画自身について語る論文のような「自分語り」性を帯びる。)

令030912 Disgrace    (Vintage Books, London 平成12年刊)   J.M. Coetzee 著
(小説の醍醐味。はじめの 1/6 がスピーディーに経過し破綻すると、償いを拒否しつづける元教授の否応のない転落がロードムービーのように続く。)

令030907 世界の英語ができるまで    (亜紀書房、平成28年刊)   唐澤一友 著
(英語史の全体像を上手にダイジェスト。|イギリス英語下層の rhyming slang 押韻俗語。|hypercorrection 過剰訂正。|rhotic accent が non-rhotic accent へと変わる R dropping 「r の脱落」はイギリス英語では18世紀末ごろまでに完了。|corn が米大陸でトウモロコシを指して使われたのは1608年。|ウェブスターの新綴りは、定着したものとそうでないものがあり、後者には massacer, ake(なんと ache のこと), cloke, spunge, thum, tung など。|イギリス英語とアメリカ英語の語彙の差が著しい分野は18世紀末から20世紀初頭までに発達・普及したものが多い。|admissions office , arrivals hall, careers officer, complaints list, jobs offer, rates system などの「複数形名詞+名詞」の複合語は近年のイギリス英語の傾向。)



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